貸別荘の直接予約とは?OTAとの違いとトラブル防止につながる運営方法

【脱OTA手数料】予約が即時確定しない仕組みのメリットとは? 貸別荘経営コラム
貸別荘経営コラム

貸別荘やコテージを運営していると、
「OTAに頼り続けていいのか?」と感じることはありませんか?

手数料の負担や、思い通りの運営ができないことに悩むオーナーも少なくありません。

近年では、あえて予約を即時確定させず、
事前にお客様とやり取りを行う「直接予約」という運営方法も広がっています。

この記事では、OTAとの違いを踏まえながら、
「予約が即時確定しない仕組み」がなぜトラブル防止や顧客満足につながるのかを、実体験をもとに解説します。

この記事を書いた人
細淵 俊夫

コテージ・貸別荘・グランピングを探すなら【Cotte コッテ】
Cotte運営会社 株式会社リベラル 取締役
千葉県の一棟貸しコテージ ロッジBu-chi オーナー

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貸別荘の直接予約とは?

貸別荘の直接予約とは、OTA(オンライン予約サイト)を介さず、宿泊施設とお客様が直接やり取りを行い予約を受け付ける方法です。

直接予約には、宿とやり取りを行いながら予約を確定する方法のほか、宿の公式サイトや公式予約ページから直接予約を受け付ける方法も含まれます。

宿の運営方針や集客方法に応じて、これらを組み合わせて活用するケースもあります。

予約リクエストや問い合わせを通じて、事前に利用条件や宿のルールを共有し、お互いに納得したうえで予約を確定するのが特徴です。

OTAと直接予約の違いとは?

OTAは、予約から決済までをオンライン上で完結できる便利な仕組みですが、予約が即時確定するため、お客様と事前にやり取りを行うことは基本的にできません。

一方、直接予約では、予約確定前にお客様とコミュニケーションを取ることができるため、利用条件や宿の方針をしっかり伝えたうえで予約を受け付けることができます。

それぞれにメリット・デメリットはありますが、宿の運営方針によって適した方法は異なります。

OTA(オンライン予約サイト)の仕組みとは?

OTAには、海外・国内を含めさまざまな予約サイトがありますが、多くはインターネット上で予約が即時確定する仕組みになっています。

OTAとは「Online Travel Agent」の略で、予約から決済までをオンライン上で完結できるサービスを指します。国内では楽天トラベルやじゃらん、海外ではAirbnbやBooking.comなどが代表的です。

このようなOTAは、すぐに予約を確定したいお客様や、システムで在庫管理を行いたいオーナーにとって便利な仕組みです。

また、予約が成立するごとに手数料が発生する「成果報酬型」の料金体系が一般的であることも特徴のひとつです。

一方で、手数料の負担や運営の自由度といった観点から、OTAに依存しない「直接予約」に注目が集まっています。

なぜ「直接予約」が注目されているのか

OTAの手数料負担が大きくなる中で、近年は「宿への直接予約」を重視する動きが広がっています。

直接予約の大きな特徴は、予約が確定する前にお客様とやり取りができる点にあります。
利用条件や宿のルール、地域のお願いなどを事前に伝え、お互いに納得したうえで予約を受け付けることで、トラブルを防ぎやすくなり、宿側にとっても安心して運営できる形になります。

もうひとつ見逃せないのが、集客にかかるコストをコントロールしやすいという点です。
予約が成立するたびに手数料が発生する仕組みではなく、宿が主体となって予約を受け付けることで、長期的に見て集客費用を抑えやすくなります。

このような運用を実現する方法として、予約リクエストを通じて宿が直接お客様とやり取りできる仕組みが広がっています。

こうした仕組みを取り入れた宿泊情報サイトもあり、代表的な例としてCotte(コッテ)」があります。

実際にどのような効果があったのか、運用のリアルについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

一見すると即時予約よりも手間がかかるように思われるかもしれませんが、予約が即時確定しない仕組みには、それを上回るメリットがあります。

では、実際にどのようなメリットがあるのか、現役オーナーの実体験をもとに見ていきましょう。

予約が即時確定しないメリット

予約確定前にご利用ルールをご案内してトラブルを防止

予約が即時確定しないメリットとして、予約が確定する前に、お客様へ制約事項やお願いをご案内することが出来る点です。

大切な宿を丁寧にご利用頂きたい。
宿のルールに同意してご宿泊いただいた質の高いお客様にリピート利用して頂きたい。
これは、宿泊施設のオーナー様に共通する思いではないでしょうか。

宿泊施設オーナーの視点

宿泊施設ごとの考えはあると思いますが、地域のルールを事前に説明したり、宿のルールを理解してもらう事は必要だと考えています。

そのため、OTAでの即時予約はうちには適していません。

特に学生さんには、予約希望のメールを頂いても、その返信で制約事項やお願いをご案内し、「この内容でお約束して頂けるならご予約とします」としています。

この方法で、騒ぎたい、掃除が出来ない、暴れたい方はご遠慮頂いており、ほぼ成功しております。

うちのお客様は、時間になればBBQを止め、帰り迄には清掃をして、それでも楽しそうにお帰り頂いています。

事前に当方の考えや地域のルール、利用のお願いを知らせておりますので、当日事細かく言わなくてもスムーズにお楽しみ頂いています。

宿のルールを事前にしっかり伝える方法については、こちらの記事でも具体的なテンプレートを紹介しています。
→【宿泊施設オーナーさん必見】お客様にルールを守ってもらえるメールテンプレート公開!

お客様満足度の向上でリピート促進

予約確定の前にお客様と直接やりとりをすることは、トラブルを避けることが出来るだけではなく、お客様の満足度にも大きく影響します。

お客様のご希望とのミスマッチが減ることで、お客様満足度が向上し、リピート利用を増やすことに繋がります。また、悪いクチコミなど低評価の防止も期待できます。

宿泊施設オーナーの視点

うちはワンちゃん同伴で宿泊できるのですが、ワクチンに関する事や、保護犬を飼っていて他人に懐かない犬でも大丈夫かなど、事前に聞きたい事があるお客様が大勢います。

更には、海の雰囲気(あまり大勢で騒ぐ海が好きではないと言う理由から)や、買い物する場所、コンビニまでの距離、スーパーの場所、近くの美味しい店、お土産屋さんのオススメ等々、ご宿泊を吟味する上でのお問い合わせも事前に出来ます。

宿側からすれば面倒かもしれませんが、お客様商売をどう考えるかによると思います。

予約が即時確定しなくて良かった出来事

実際に、予約が即時確定しなくて良かったと感じた出来事をご紹介します。

宿泊施設オーナーの視点

  • 事前に当方の考えや地域のルール、利用のお願いをご案内しておりますので、当日は事細かく言わなくてもスムーズにお楽しみ頂いています。
  • ワンちゃんのワクチン接種が出来ない飼い主様から、「事前に確認が出来て安心して楽しめました。」とお声を頂いた事が何度もあります。(ワクチンについては、飼い主様毎に状況、ご意向が異なります。一日一組と言う事で他のワンちゃんがおりませんので、事前に相談をお受けしております)
  • 宿泊人数毎の料金設定なのですが、大人2人、子供10人と言う事がありましたが、事前のやり取りで、お値引きすることが出来てリピート利用に繋がりました。
  • お孫さんの海水浴デビューで、海水浴場の状況次第で予約をするしないを決めたいと言う方には、海の雰囲気やお子様と一緒に磯浴びも出来る事など、詳細な情報をご提供して遊びに来て頂きました。「説明通りの海で無事楽しい海水浴デビューが出来ました。」とお声を頂きました。
  • 「保護犬が飼い主以外に吠えるので、他人が多い場所は不向きなのだが大丈夫か?」とのお問い合わせに、一日一組なので他にお客様が居ない事や、地域にお住まいの方とは距離が離れているので大丈夫ですと説明したところ、「他の宿では先に色々聞けないので助かりました。」とお声を頂きました。
  • 「インコを連れて行きたいが大丈夫か?」とお問い合わせの方から「事前に確認が出来て安心して泊まれました。」とお声を頂きました。
  • 「殆ど寝てばっかりの猫は連れて行って良いか?」とお問い合わせの方に、爪を建てられ建物に傷をつけられると困るので、100%その心配が無ければ大丈夫ですとお答えしてお泊り頂きました。その猫ちゃんはテレビで活躍中のモデル猫で、ほぼ動かず大人しかったです(笑)勿論、建物への傷等は全くありませんでした。
  • 学生さんから「夜花火をしたいが大丈夫か?」とのお問い合わせに、大人の花火は禁止していますとお断りしたところ、花火はしませんのでとご予約頂きました。そこで、打ち上げ以外の手持ち花火を上品にやるのであればOKですよとお伝えしたところ、本当に静かに花火を楽しんでいました。

いかがでしたか?

こちらの貸別荘では、ペット関連のお問い合わせや、ローケーションに関するお問い合わせが多いのですが、共通して言えることは「事前のやりとりがあったから良い結果に繋がった」という事です。

このように、事前のやりとりがあったからこそ

  • お客様に喜んで頂けた。
  • リピート利用に繋がった。
  • 宿を丁寧にご利用頂けた

お客様のお問い合わせに丁寧にお答えするのは大変なことですが、大切な宿を守りつつ、お客様にご満足いただき、質の高いお客様にリピート利用して頂くことに繋がります。

予約が即時確定しないデメリット

予約が即時確定しない仕組みには、メリットだけでなくいくつかのデメリットもあります。

  • 予約確定までにやり取りが発生するため、手間や時間がかかる
  • お客様によっては「すぐに予約を確定したい」というニーズに対応しづらい
  • 予約管理を自動化しにくく、運用によっては管理の手間が増える場合がある

このように、即時予約と比べると効率面では劣る部分もあります。

そのため、予約のスピードやシステムによる一元管理を重視する場合には、OTAの方が適しているケースもあります。

一方で、事前のやり取りによってお客様との認識をすり合わせることができるため、トラブル防止や満足度の向上といった点では大きなメリットがあります。

そのため、OTAと直接予約を併用し、それぞれの特徴を活かした運用をしている施設も多くあります。

どこまで効率を優先するか、どこまで顧客との関係性を重視するかによって、適した方法は変わります。

貸別荘は直接予約とOTAどちらを選ぶべきか

貸別荘の予約方法には、OTA(オンライン予約サイト)と直接予約の2つがありますが、どちらが優れているかは一概には言えません。

それぞれに特徴があり、宿の運営方針や重視するポイントによって適した方法は異なります。

OTAは、予約から決済までを自動化できるため、手間をかけずに集客や在庫管理を行いたい場合に適しています。すぐに予約を確定したいお客様にも向いており、効率的な運営が可能です。

一方で、直接予約は、予約確定前にお客様とやり取りができるため、宿のルールや考え方をしっかり伝えたうえで予約を受け付けることができます。その結果、トラブルを防ぎやすく、満足度の高いお客様につながりやすいという特徴があります。

また、直接予約は手数料に左右されにくいため、長期的に見て集客コストをコントロールしやすい点もメリットです。

実際には、どちらか一方に絞るのではなく、OTAと直接予約を併用し、それぞれの強みを活かす運用をしている施設も多くあります。

たとえば、OTAで新規のお客様との接点を作りながら、リピーターや宿の方針に合ったお客様には直接予約を活用するといった形です。

貸別荘の運営においては、「どちらが良いか」ではなく、「どのようなお客様に来ていただきたいか」を基準に、最適な予約方法を選ぶことが重要です。

貸別荘経営の始め方や集客の全体像については、こちらの記事も参考になります。
→知識ゼロから始める貸別荘経営|土地購入・営業許可申請・開業と集客の実体験

まとめ

貸別荘の直接予約という選択肢、イメージしていただけたでしょうか?

宿によって予約受付の運用方法は様々ですが、

  • 経費をかけずに予約受付したい
  • 質の高いお客様にご利用いただきたい
  • 宿の考え方やルールを大切にしたい

こうした考えをお持ちの方にとって、直接予約という選択肢は有効な手段のひとつです。

一方で、即時予約の利便性や管理のしやすさを重視する場合には、OTAが適しているケースもあります。

大切なのは、「どちらが良いか」ではなく、
どのようなお客様に来ていただきたいか、どのように宿を運営したいかという視点で選ぶことです。

そのうえで、直接予約という仕組みを取り入れることで、
宿の方針に合ったお客様と出会いやすくなり、結果としてトラブルの少ない運営やリピートにつながる可能性があります。

手数料に左右されず、宿のルールや考え方を大切にしながら集客したい方は、
Cotteの考え方や仕組みをまとめたページ」をご覧ください。

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